火星に住むつもりかい?

雑記

皆さん、こんにちは、こんばんは。あおみつです。

秋の夜長、少し寒くなってきたところに、

毛布にくるまりながら、本を読むのが好きで

今日は、先日読んだ本の紹介です。

皆さん大好き、伊坂幸太郎さんの「火星に住むつもりかい?」です。

2018年に文庫本で発売された本で、宮城県仙台市が

舞台となってる作品です。

仙台にゆかりのある方なら、より臨場感を持って読めるかもしれませんね。

あらすじ

「安全地区」に指定された仙台市を取り締まる「平和警察」。その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処されてしまう。不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめの「正義の味方」、ただ一人。ディストピアにほとばしるユーモアとアイロニー。伊坂ワールドの醍醐味が余すところなく詰め込まれたジャンルの枠を超越する傑作。

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書評

この物語は、もちろんフィクションですが、

形を変えて実際に起こりうるかもしれないと感じました。

物語の中では、悪事を働いている人、計画している人、

それを、周りが見てて密告して、危険人物として告発されたら最後、

どんな手を使ってでも犯罪に持っていく警察と

身に覚えがない告発された側の対立がうまく描かれています。

今現代においても、そこらじゅうに監視カメラもあるし、

完全なネット社会で、知らず知らずのうちに個人情報も垂れ流してしまっている中、

自然な会話の中でも、聞く人によっては危険な話に聞こえるかもしれない。

行った側と受け取った側の見解の違いで、

最悪の展開になってしまう可能性も。

そしてもう一つ感じたことは、

大きな流れには逆らえないと言うこと。

社会の中にいると、これっておかしいんじゃないか?と

思っても、どうせ変わらないし、

やっていることが楽しかったりすれば、

簡単に悪事に手を染めることがあると。

SEKAI NO OWARIのドラゴンナイトの歌詞を思い出しました。

人はそれぞれ「正義」があって、争い合うのは仕方ないのかもしれない

だけど僕が嫌いな「彼」も彼なりの彼なりの理由があると思うんだ

この物語では「平和警察」が悪側として描かれているんですが

その警察側は、与えられた仕事をしてるだけなので、

果たして、本当の悪はどこにあるんだろう?

冤罪かもしれないけど罪を裁く警察?

取締覚悟で不用意に発言する人?

制度そのものが悪?

物語では、エンタメ的に極端に描かれてますが、

一歩間違えればあり得なくはない世界線だなと思いました。

ネットで情報が溢れてる中、炎上して一発退場なんてありますからね。

そんな監視を逃れたいなら、それこそ

「火星に住むつもりかい?」

まとめ

今回は、「火星に住むつもりかい?」を紹介しました。

いつも思うんですが、伊坂さんの小説って、

現代におきてる事件とかを、本当に結び付けられるというか

考えずにはいられない作品が多いような気がするな。

気になる方はぜひ読んでみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではでは。

ブログに載せた伊坂幸太郎作品「私的面白さランキング」

1モダンタイムス

2火星に住むつもりかい?

3魔王

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